意外に多い人獣共通感染症 犬猫に噛まれたらどうすべき?

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 しかし、今後とくに注意したいのは「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)だ。「浦安中央動物病院」(千葉・浦安市)の周藤明美副院長が言う。

「SFTSは、ウイルスを有するマダニ(写真はフタトゲチマダニ=国立感染症研究所提供)に噛まれることで感染するウイルス疾患で、人や、野生動物、犬猫も感染します。病気を防ぐにはマダニに噛まれないことが大切で、草むらに入る犬や、外に行く猫が感染したり、病気を伝搬しないよう予防することが重要です」

 一昨年の夏、西日本の50代女性がぐったりしている猫を動物病院へ運ぶ途中に手を噛まれ、病気を発症、10日後に死亡した。根本的な治療法はない。国立感染症研究所によると6月27日までに国内で確認されている患者数は354人。うち62人が死亡した。今年は35件の届け出があり、1件の死亡が報告されている。

「いまのところ西日本(宮崎、鹿児島、高知、山口など)を中心に23県から報告されていますが、異常気象が続いていることからマダニがさらに北上するのではないか、と警戒する声もあるのです」(周藤副院長)

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