ゴーン被告は9kg減 拘置所・刑務所で痩せる「2つの理由」
特別背任などの罪に問われ、東京拘置所に身柄を拘束されている日産自動車のカルロス・ゴーン前会長。今月8日に東京地裁で開かれた勾留理由開示請求手続きで50日ぶりに公の場に姿を見せたが、傍聴人はその激痩せぶりに驚いたという。一説には9キロ以上痩せたらしい。旧ライブドア粉飾決算事件などで1年9カ月収監されたホリエモンこと堀江貴文氏も、刑務所で30キロ減量したことを告白している。自由を奪われることによるストレスもあるだろうが、拘置所や刑務所では痩せにくいといわれる年齢の人でも短期間に痩せるのはなぜか? 早稲田大学持続型食・農・バイオ研究所重点領域研究機構招聘研究員で「あさま耳鼻咽喉科医院」(茨城県県古河市)栄養指導士でもある古谷彰子氏に話を聞いた。
警察が管轄する留置所と違い、法務省が管轄する拘置所や刑務所では未決拘禁者や受刑者の食事や洗濯、掃除は自分たちの手で行う。そのため、立ち仕事をする人、居室内で生活する人など、活動量の違いによって食事のエネルギー摂取量は変わる。また、身長や性別によっても違ってくるという。
「食事は管理栄養士により栄養とカロリーが検討され、献立が決められます。未決拘禁者のデータはありませんが、受刑者の1日の食費は533・17円(主食101・5円、副食431・67円)です」(法務省矯正局総務課)