「銃乱射の原因は心の病」トランプ発言に医療関係者が反論
実際に心の病を持つ人で暴力的な行為に走るケースはごくわずか、むしろ暴力の犠牲になるケースの方が多いと専門家は指摘します。
また、過去100年の大量殺人の犯人で精神疾患が認められた者は2割に過ぎず、残り8割は怒りや孤独、反抗や嫉妬など、誰もが経験する問題が原因だったという研究結果もあります。
アメリカでは憲法修正第2条の「自衛権」のために銃規制が難しく、銃撃事件が起こるたびに同様の論争が繰り返されているのが現状です。
今回の事件を受け、議会は精神疾患などで「危険」と通報された人物から銃を取り上げる「レッド・フラッグ法」の成立を目指しています。しかし、それで立て続けに起きる銃乱射をどれだけ防ぐことができるのか、懐疑的な見方も少なくありません。