心臓疾患があることで、密接な関係にある腎臓の機能が悪くなり、「腎性貧血」を起こすケースもあります。心臓疾患があり、薬で何とか治療ができている状況で腎性貧血が進むと、心臓に大きな負担がかかって狭心症が出やすくなったり、大動脈弁狭窄症の人は循環血液量が減って突然死を招きやすくなる場合もあるのです。
心臓疾患が要因の貧血がある人は、輸血などで貧血を治せばそれで問題ないというわけにはいきません。貧血を起こしやすくしている心臓の状態を改善する必要があるので、手術やカテーテル治療による改善が検討されます。
貧血は深刻な病気のサインかもしれませんので、早く気づいて原因に応じた治療を進めることが肝要です。