CDC(米疾病対策センター)によれば、米国ではスーパーバグと呼ばれる薬剤耐性菌は、1年間に280万人もの米国人に感染し、そのうち3万5000人が亡くなっています。WHO(世界保健機関)は、「薬剤耐性菌はエボラやインフルエンザ、気候変動による大気汚染などと並び、グローバルヘルスを脅かす10の要素の一つ」として挙げています。
オレゴン州立大学の調査リーダーは、この数字が正確な実態を表すものかはまだ分からないとしながらも、「抗生物質が風邪などのウイルスに感染している患者の気分を良くするものだと勘違いされているのではないか」と指摘しています。