服を脱いてベッドの上でセックスしなくてはと誰が決めた?
セックスが痛くて悩んでいる女性を少しでも減らしたい。日夜「セックスの痛み」について考えているわけですが、そんな中で思ったことがあります。「前戯、挿入、射精」というセックスのパターンって、過去の時代につくられたイメージであって、カップルによってそれぞれ違ってもよいのだ! ということを。
国立がん研究センターの2019年統計予測によると、女性のがん罹患のトップは乳がんで、罹患数は年々増加。どの病気でも同じですが、術後のQOL(生活の質)をいかに保つかが、近年、重要視されています。
乳がんの場合、治療の内容によっては、体調が落ち着き普段の生活に戻っても、更年期のような症状に悩まされることがあります。その症状のひとつが、膣の乾燥や萎縮。すると、普段の生活でもヒリヒリ感やこすれた感じがあり、セックスでは痛みが生じやすくなります。
最近は医師が事前に「こういう症状が出ますよ」と伝えてくれる場合もありますが、心構えができていても、急に性交痛を体験するショックは大きいものでしょう。日常生活が普通に戻っていく中、性生活だけがポツンと元の生活に戻らず取り残されてしまうのは、つらいです。