実態以上?新型コロナの死亡はどのようにカウントされるのか

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 現在も世界中で続けられている新型コロナウイルス感染症に対する対応は、現状に即してないのではないか? そんな声が海外の医療関係者の間で上がっているという。その原因のひとつとされるのが新型コロナ関連死のカウントの仕方だ。実態以上にカウントされているのではないか、というのだ。

 米国ミネソタ州の上院議員で医師でもある、スコット・ジェンセン氏は、今年4月に死亡診断書に関する米国疾病対策センター(CDC)の指導に関して異議を唱えているという。CDCの指導では、新型コロナウイルスの感染疑いがあれば、死亡診断書の死因を「新型コロナウイルス感染症」と書くことが望ましいとしているという。このようにして書かれた死亡診断書が潜在的な誤りを生み出したのではないか、というわけだ。

 しかも医療機関に支払われる報酬により、重症者の実数すらゆがめられている可能性もあるという。例えばメディケア(高齢者向け医療保険制度)受給者が退院した際、診断名のひとつに新型コロナウイルス感染症が含まれるか否かにより、医療機関に支払われる報酬が異なり、1人当たりの報酬は前者であれば約8000ドルも多いという。

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