新型コロナは室内が危ない 冬こそ空気マネジメントが必要だ
窓の全開放は一時的とはいえ室温や湿度を大幅に下げる。そうならないように常時窓を少し開けて徐々に換気しつつ、暖房器具を稼働させ室温を保つことが大切だ。
「湿度を適切な値に維持するための加湿器も、もちろん有効です」
換気は部屋の対角線上にある窓やドアを開けた方が空気の流れができて効率的だ。換気扇が汚れていたり、家具で室内の給気口がふさがらないように注意したい。
「温かい空気は部屋の上に、冷たい空気は下にたまります。扇風機を斜め上に向けて空気を拡散するのも良いでしょう」
では、窓のない部屋ではどうすればいいのか?
「市販の空気清浄機を使うことです。米国環境保護庁並びに米国、欧州の空調関係の学会は外気取り入れを推奨しつつ、HEPAフィルター付きの空気清浄機を換気の補助に使うことを推奨しています。厚労省も、データの蓄積が必要としつつも、HEPAフィルター付きの空気清浄機がウイルスを低減させる効果があることは明らか、としています。外気取り入れの方向と空気清浄機の風向きを一致させて使いましょう」
なお、人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し温まった状態の空気を人のいる部屋に取り入れることも、室温を保つには有効だ。