必要睡眠時間は6時間…中高年が8時間寝てはいけない理由
「運動前のストレッチとは違い、あくまでもリラックス目的のストレッチです。関節(手、足、股)を緩めて血流を良くすると、安眠に効果がありますよ。仰向けに横たわって大きく伸びをするだけでもいいです」と〆谷部長。
そのほか、ホットミルクやホットココアを飲んで、カラダを温めるのも質のいい眠りへの近道。ココアにはリラックス効果があるテオブロミンという物質が含まれており、ストレス軽減も期待できる。カフェイン入りの飲み物は避ける。アルコールは興奮剤であり、眠りの質をかなり落とすので「寝酒をすれば眠れる」は間違いだ。
また、〆谷部長は「睡眠薬は一度飲めば止められなくなる」「眠剤はだんだん効かなくなる」「怖い副作用がある」などの、睡眠薬に対する多くの誤解に対して苦言を呈する。
「これらはすべて間違いです。むろん、睡眠薬を服用せずに生活習慣の改善や睡眠方法の変更で良い睡眠を得られるのが一番。しかし、不眠治療で睡眠薬を飲み始めても止めることはできますし、同じ薬で何年間もぐっすり眠っていられる方もいます。副作用で命に関わるようなことはありません」
加齢とともに体内時計も変化し、自然と早寝早起きになっていく。記者のように少ない睡眠時間で満足する人も多いだろう。それは人として自然なことのようだ。早朝に目が覚めてしまったら、また眠ろうと焦ったりせずに、起床して朝の時間の有意義な過ごし方を考えてみるのもいいかもしれない。