強い水圧で使うと…トイレでお尻の洗いすぎは病気を招く?
また、排便前に温水洗浄機能を使い、それを刺激にして排便し続けていると、次第に便意を感じにくくなり、温水洗浄の刺激なしでは排便しづらくなる可能性もある。
「強い水圧にすると、お尻が緩い人では、洗浄する水が肛門内に入ってしまい、それがまた出てきて、便漏れのような状態になることもあります」
一方で温水洗浄機能によって、「便の汚れが落ちやすくなり、トイレットペーパーでゴシゴシこすらなくても済むようになった。結果的に痛みを感じにくくなった」と言う人も少なくない。
「温水洗浄便座を使うときに知っておいてほしいのは、正しい洗浄法です。日本レストルーム工業会では、肛門周囲に付着した汚れを落とすための目安の洗浄時間として10~20秒を推奨し、長時間の洗浄や習慣的に便意を促す目的での使用は注意喚起しています。強すぎない水圧にすることも必要です」
さらには、トイレットペーパーに汚れがあまり付かないスルッとした理想的な便を出すように生活習慣を変える。1日1・5リットルの水分摂取と水溶性・非水溶性食物繊維の摂取、適度な運動などだ。
正しく使おう。