それでも消えない新型コロナワクチンの長期的リスクの可能性

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 深刻な報告は640件(9・2%)で、アナフィラキシーは100万接種当たり4・5件。インフルエンザ1・4件、肺炎2・5件、ヘルペス9・6件で目立って高かったわけではなかった。

 一般的にワクチン接種に伴う副反応の報告頻度は短時間のものが高い。たとえば、血管迷走神経反射は接種後から30分程度、アナフィラキシーは接種後4時間以内、発熱・腫脹は2日以内、Ⅳ型アレルギーは1週間以内で、血小板減少性紫斑病、ギラン・バレー症候群でも1カ月以内の場合が多いとされる。

■抗体依存性感染増強のリスクも

 しかも、ワクチンは副反応報告制度により、危険なシグナルをキャッチする体制も整っている。だからこそ、以前よりもワクチンは安全性が高いと言えるが、残念ながら副反応は必ずしも短期間に表れるものだけではない。副反応が接種後すぐの発熱やアレルギーショックといったわかりやすい形ではなく、長期的な感染リスクの増強という形で表れることもある。

 ワクチン接種後に、実際のウイルスに自然感染すると、通常よりもウイルスを取り込みやすくなる「抗体依存性感染増強(ADE)」という現象がまさにそうだ。

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