「下流クラスター」を収束させるにはやはり検査の拡充が必要

公開日: 更新日:

 現在、日本のPCR検査数は増えてきたとはいえ、これまでの総数は約1200万件。人口が1億2000万人だから人口あたりの割合は1割にとどまっている。人口8300万人のドイツでは5700万件、人口6600万人のイギリスは1億2600万件、人口3億3000万人の米国は4億2600万件の検査が行われていることを考えると、まだまだ少ないのが現状だ。

「クラスターが発生した医療機関や高齢者施設を見ると、有症の感染者が出た場合、感染症学会の指針にもあるように、その周辺をかなり広範囲に検査しなければさらなる拡散は防げません。これまでのような有症者や濃厚接触者だけの検査では、クラスターの把握すらできません。今後さらなる下流クラスターが生じるとみられる医療機関、高齢者施設、職場、学校などで変異株の評価もできるPCR検査の拡充を進めていかなければ、早めの収束は困難です」

 第4波を乗り切るためには、ワクチンに淡い期待を寄せる前に、あらためて「密を避ける」「PCR検査拡充による隔離」という感染症予防の基本に立ち返る必要がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?