足がくさい…臭いで深刻な病気かどうか分かるのか?
とくにきついアンモニア臭がある場合、胃潰瘍などによる胃の消化機能の低下や、肝臓や腎臓の機能が低下している可能性もあります。通常、アンモニアは体内で分解され処理されるはずですが、内臓の消化機能が低下して体内に残ってしまうと、汗腺に乗って空気中に排出されるのです。そのため、口臭だけでなく、脇や足の裏など意外な場所からの臭いでも明らかになります。
もっともこのケースでは、足の臭いと同時に疲れやすい、皮膚の黄疸、むくみ、食欲不振などの症状も伴います。気になる症状があれば、かかりつけ医に相談しましょう。
▽宇井千穂(うい・ちほ)全日空客室乗務員を経て、皮膚科医、美容皮膚科医に転身。2009年北里大学医学部卒業。12年に公立福生病院で初期研修修了後、土佐清水病院皮膚科に勤務。現在、やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院院長。