がん治療における東洋医学の役割は? 再発対策としても注目
東洋医学ではがんを含む全ての病気の発症は、「邪気」と「正気」が戦い、正気が負けたためだと捉えています。邪気は、各病気の原因や悪化因子、正気は、健康を維持し病気から体を守る免疫力などを指します。
現在、西洋医学のがんに対する治療は、手術・抗がん剤などの化学的療法・放射線療法の3本柱であり、がん組織の除去やがん細胞の消滅を目的としています。それらの治療は、がんという邪気を追い払うことに強く威力を発揮すると同時に、体の正気にもダメージを与えてしまい、患者さんはがん治療の副作用によって心身ともに苦痛を強いられることが多々あります。
そんな西洋医学療法の副作用の緩和や、さらにはがんの再発対策として東洋医学はいま大いに注目されています。
がん治療専門病院の中には漢方外来を設け、さまざまな漢方薬の処方を行っているところも増えてきています。