性感染症編(5)EDだけじゃない 糖尿病の男性は包皮炎に注意

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 糖尿病を放っておくと、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害といった合併症を発症することが知られている。しかし、それは男性のプライベートゾーンにもさまざまな異変を引き起こす。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック新宿」の尾上泰彦院長に聞いた。

「重度の糖尿病ではED(勃起障害)のリスクが高まることが知られています。正常な勃起には血流だけでなく、脳や神経、海綿体などが正確かつスムーズに動かなければなりません。ところが糖尿病になると神経障害により、脳で感じた性的刺激を正しく陰茎に伝えられなくなったり、海綿体が機能不全に陥ったり血流が不足するなどしてEDになってしまうのです」

 重度の糖尿病でのプライベートゾーンの“異変”はそれだけじゃない。糖尿病性包皮炎もそのひとつだ。

「長い間、高血糖状態が続くと柔らかいはずの包皮の先端(包皮輪)が硬く白くなり、縦に亀裂がいくつも入るようになります。包皮輪は本来、勃起が可能になるよう“遊び”がありますが、それがなく、包皮輪をむこうとすると裂けて出血します」

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