コロナかも? その症状は近年増加の「肺NTM症」かもしれない

公開日: 更新日:

■痩せ型の中高年女性に多い

 発症後の経過も患者ごとに異なる。断定的に「こうなりますよ」と患者に説明するのが難しいのだが、大きく分けて、4つのパターンがある。「無治療でも症状が安定」「治療で進行が止まる」「治療をしても少しずつ進行」「治っても再感染」だ。

「無症状や軽症で安定している人は、治療を行わず数カ月に一度の経過観察。進行が見られれば、複数の抗菌薬を用いた化学療法。それで不十分であれば肺の感染巣を除去する外科的治療を検討します。化学療法は菌が陰性となってからも、1年以上継続することが推奨されています」

 ただ、患者は高齢者が多く、長期の化学療法や外科的治療が難しいケースもある。その場合、完全治癒を目指すのではなく、病気を進行させない治療に目標を変えたり、リハビリテーションや栄養療法といった非薬物療法を強化することもある。

「慢性の病気のため、肺を守り、QOLを保つことを意識して、病気と闘い、かつうまく付き合っていくことが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」