【肺MAC症】結核と似た症状で抗菌薬を1年以上服用しなければいけないケースも
肺MAC症とは、非結核性抗酸菌による肺の慢性感染症です。結核菌と同じ仲間なだけあって、その症状や治療法も肺結核と似ています。症状がなく、健診や人間ドックでの胸部画像検査で発見されることもしばしばあります。肺結核と同様に咳や喀痰が主な症状ですが、10年以上かけてゆっくりと進行し、血痰、全身倦怠感、体重減少を来すこともあります。
治療をしなくても痰から菌が検出されなくなったり、何年もレントゲンの影が変化しない患者さんもいます。しかし、画像検査で病変が広く進んでいく場合には、抗菌薬治療を行うケースもあります。治療法は結核の治療と同じように、クラリスロマイシン、エタンブトール、リファンピシンの3種の抗菌薬内服による多剤併用療法が標準治療で、1年以上の長期にわたって薬を飲むことが必要となってしまいます。
普段から菌がつきやすい水回りやシャワーヘッドなどは定期的に掃除をしましょう。