堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

子どもがSNSで悪い噂の対象になっていたら親はどうすべきか

公開日: 更新日:

あの子、〇〇したらしいよ」「こういうこと言ってたんだって」──こうした噂は大人同士でも飛び交いますが、子どもも同様でしょう。子どもたちの間でもいろいろな噂が飛び交っているわけです。小学生でもスマホを所有する時代、そうした噂はメッセージアプリやSNSを通じて、大人たちの目が届かないところで取り交わされている可能性もあります。

 もし、自分の子どもがそうした噂の的になっているとしたら、親としてどのような対応をするべきでしょうか?

 噂の発生のメカニズムには少なくとも2つの心理学的な現象が含まれています。

 1つは「確証バイアス」。確証バイアスというのは、人は「自分の意見や価値観に都合のよい情報しか見ない」という歪んだものの見方です。人間は、自分にとって都合のよい情報を信じようとしますが、これは確証バイアスによるものです。

 もう1つが「同調」と呼ばれる集団心理です。米ニューヨーク大学のドイチとジェラルドは、集団に同調するメカニズムを「規範的影響」と「情報的影響」に分けています。前者は、集団に認められたい・制裁を避けたいという欲求から集団規範に合った態度や行動を取る影響。後者は、何が正しいかわからないとき他者や集団の言動を「正しいもの」として受け入れて、それに合うような行動を取る影響を指します。

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