糖尿病患者が治療を中断すると何が起こる? ドイツで新タイプの治療薬輸出禁止の動き

公開日: 更新日:

「血糖コントロールが投薬によって維持されていた人が、薬を飲まなくなった途端に食後の血糖値が500㎎/デシリットル以上にまで跳ね上がるケースは少なくありません。中には網膜に出血が見られたり、急性の腎不全を起こしたりする場合がある。とくに危険なのはサウナや温泉で大量に汗を流した後、糖質の多い清涼飲料水などを大量に飲んだりした場合です。糖尿病性ケトアシドーシスを起こすことがあるので要注意です」

 ヒトは血糖を細胞に取り込むために必要なインスリンが十分でないと細胞がエネルギー不足に陥る。そうならないため、インスリンが足りない状態でも別の手段でエネルギーを生み出すシステムがある。脂肪細胞を分解してケトン体という物質を生成することでエネルギーを得る方法だ。このとき血液が酸性化するため、さまざまな症状が出る。それが糖尿病性ケトアシドーシスである。

「糖尿病性ケトアシドーシスになると、口が乾く、多飲多尿、体重減少、全身倦怠感といった糖尿病特有の症状が急激に起こるほか、吐き気、嘔吐、腹痛、特徴的なフルーツ臭の呼気などが出て、悪くすると糖尿病性昏睡が起こることもあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」