清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

カウントダウンの花火の後に激しい頭痛に襲われるワケ

公開日: 更新日:

 年末年始は気ぜわしいけれど、どこかウキウキと心が躍るもの。カウントダウンイベントなどもあちらこちらで多く行われるようですが、片頭痛持ちの自覚がある人が参加する際には、少し気をつけていただきたいことがあります。

 カウントダウンイベントといえば、カウントダウン終了と同時に花火が上がったり、大きな音で音楽が流れたり、色とりどりのライトが照らされたり、点滅したり。寒い季節で人混みの中、大声で「10、9、8、7……」と数字を叫ぶ。脳は興奮状態で交感神経も張り詰め、脳血管もギュッと締まっています。そして、カウントダウン終了と同時に目には派手な光という刺激が入り、大きな音でさらに脳が刺激されます。興奮状態が収まると副交感神経が一気に優位になり、脳血管は一気に広がってしまう。このときに片頭痛が起きる可能性が非常に高い。

 しかもイベントから帰ってすぐに就寝するならまだいいのですが「お正月だし、今日ぐらいいいだろう」とそのままテレビを見たりして夜更かしをしがちに。加えて、夜遅くから飲酒することもあるでしょう。ようやく眠って、翌朝目覚めると頭痛が……。こういった話をよく聞きます。

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