清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

帰省&旅行では高速バスや新幹線の「座席の位置」に注意

公開日: 更新日:

 年末年始がすぐそことなりました。帰省したり旅行したり……。今年は移動する人が多そうですね。

 帰省の際に夜の高速バスで移動する方もいらっしゃるかと思います。片頭痛の方は、いくつか注意が必要です。

 まず、座席を選ぶときには、バスの前輪と後輪の中間ぐらいの座席をお勧めします。バスに乗っていると感じる微妙な振動は、過敏な脳を持つ人には影響が大きい。後部座席はエンジンの真上であるため、揺れやエンジン音の影響で脳が興奮状態に陥りやすいのです。

 さらに、対向車線を走る車のヘッドライトや、朝日などの強い光が目に入ることで頭痛を誘発する恐れがあるので、大きなガラス窓となっているバスの前方も避けたほうが無難です。

 新幹線での移動の場合は、通路側の席を取ることをお勧めしています。窓際の席に座っても外を見ずにカーテンを必ず閉めるならば問題ないのですが、速いスピードで窓に流れる風景をずっと眺めてしまうと頭痛やめまいを誘発する可能性があります。

 片頭痛持ちの人は、脳の後ろにある「視覚野」という部位が敏感な体質。そのため、一定周期の動きに敏感に反応し、結果、脳が興奮しやすくなってしまいます。

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