田村教授は別の研究で、アジア人は脂肪組織で脂肪をためる容量が欧米人より小さく、体脂肪率がそう高くなくても(=太っていなくても)、脂肪があふれ出て、その結果、脂肪筋や脂肪肝が増えやすい可能性を見いだしている。アジア人は大した肥満でなくても糖尿病やメタボになりやすいが、それは、脂肪筋・脂肪肝がたまりやすいことと関係していると言えるのだ。 (つづく)
※1 インスリンの感受性が低下し、効きにくくなること
※2 脂肪細胞が容量オーバーとなり脂肪があふれ出し、肝臓や骨格筋の細胞にたまって毒性を発し、インスリン抵抗性を引き起こすこと