最新研究「痩せ」は危ない(2)「脂肪筋」は食事改善では減少しない

公開日: 更新日:

 糖尿病専門医で順天堂大学大学院スポーツ医学・スポートロジーの田村好史教授は2021年、痩せた若年女性を対象とした研究で、「放置すると糖尿病になる確率が高い耐糖能異常の割合が高い」ことを突き止めた。さらに驚くべきは、これまで肥満者の特徴とみられていた「インスリン抵抗性(※1)」「脂肪組織の異常(※2)」が、痩せ形の若年女性でも見られたことだった。世界で初めての発見となる。

「痩せ形の若年女性のインスリン抵抗性や脂肪組織の異常がなぜ生じるかは、今後更なる研究が必要です。しかし言えるのは、これら痩せ形の若年女性は食事量が少なく運動量が少ないエネルギー低回転タイプであることから、エネルギーをしっかり回す生活習慣の改善が重要だと考えています」(田村教授=以下同)

 生活習慣の改善は、食事と運動の両輪で行わなくてはならない。それを示す研究を、田村教授は冒頭の研究より前に行っている。2型糖尿病で2週間の教育入院となった患者14人を「食事療法だけ」と「食事療法と運動療法」の2群に分け、脂肪肝と脂肪筋の変化を見たのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及