適切な治療や薬を知っておくためガイドラインを活用したい
このようなときに診療ガイドラインを引用して「ガイドラインにはこのように書かれています」と付け加えると、薬剤師からの疑義照会が採用される確率がグッと高まります。その病態について専門的な知識があるかどうかわからない薬剤師からの意見ではなく、その分野の専門家がまとめたガイドラインに記載されている意見となると、重みがまったく違うのです。
多くの診療ガイドラインは、医療従事者だけでなく患者さんが利用することもできます。日本医療機能評価機構では、「Mindsガイドラインライブラリ」というウェブサイトを通じて診療ガイドラインを公開していて、一般の方もインターネットで容易にアクセスできます。自分や家族の病気について、しっかり知っておくためにとても有用です。
よくわからないまま治療を受けるのではなく、最善の診療方法について理解を深めるためにも、診療ガイドラインを活用されてみてはいかがでしょうか。