年齢を重ねて気になる…「シミ取り」を受けるなら知っておきたい治療法の選び方
「IPLと呼ばれる、幅の広い波長の光(520~1100ナノメートル)を顔全体に照射すると、肌のターンオーバーを促してくれます。日本人の医師が日本人の肌質に合わせて開発した機械なので、欧米人向けにつくられた従来の光治療よりも肌への負担が少なく安全性が高い。他にも浅いシミのひとつであるそばかす(雀卵斑)治療にも用いられています。施術から2~3日後に茶色いシミが浮き上がり、1週間後からシミは自然と剥がれ落ちます」
ほかにも、頻度が高いシミの一種に「肝斑」がある。両頬や目の下に左右対称に薄茶色の色素斑ができるのが特徴で、老人性色素斑よりも肌の深い層にある真皮層に発症する。
「深いシミに対しては『ジェネシス』が選択されます。ロングパルスNd:YAGレーザーによる治療で、1064ナノメートルの波長を皮膚から1~2センチ離して中空照射を行います。レーザーのエネルギーは真皮の上層といった深い層に届くので、ニキビ痕の色素沈着にも効果が高い。さらにジェネシスは皮膚表面が赤くなるといったダウンタイムがないのが特徴です」
ただ、肝斑は数あるシミの中でもデリケートとされ、レーザーの刺激でシミが濃くなったり、女性ホルモンが乱れると新たに肝斑ができやすい。そういった場合には、内服薬や点滴を併用しながらレーザー治療を行うという。肌に異常があれば医師に相談するといい。