著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【オクラ】保水力が高く夏を乗り切るのに欠かせない野菜

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 猛烈な暑さが続く今年の夏。そろそろ9月を迎えますが夏バテが悪化していませんか? まだまだ蒸し暑い屋外と、冷房の効いた部屋との往復は、自律神経のバランスが乱れて、疲労、眠気、めまいなどの不調を引き起こす大きな原因になります。

 とりわけシニアの場合、身体に熱がこもりやすいため、とくに夏バテが悪化しがち。年齢を重ねると、体温調節機能は衰えます。体内の熱が高くなっていても、脳の認識が弱まり、体温を下げる発汗機能が働かなくなったり、熱を放つ血管の拡張も不十分になりやすいのです。

 また、加齢によって体内の水分量が少ないため、脱水状態になりやすい傾向があります。さらに喉の渇きが感じにくかったり、水分を少量しか摂取できないために熱中症を引き起こすなど夏のトラブルが起きやすいのです。

 今年は残暑も長引くと予想され、夏バテの回復も遅くなると思われます。シニアにとって、基礎体力と免疫力を低下は秋の不調を引き起こしかねません。この時期はとくに、食養生をしっかりと講じましょう。

 中医学において、夏は1年でいちばん体力を消耗する季節です。大量に汗をかくことで、身体に必要な水分を失ってしまいます。そして汗とともに、元気の源である「気」も一緒に排出されるため、だるい、やる気がでないといったいわゆる夏バテの症状を引き起こしてしまうのです。

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