作業効率が悪いときは時計の「運針速度」を速めてみる
実験では、下記の3つの条件を用意し、キーボードを見ずにタイピングができる21~24歳の被験者6人に30分間の文章入力作業などを、日を変えてそれぞれの条件のもとでやってもらいました。
【条件1】時計の運針速度を遅らせて3分の2倍速にする
【条件2】時計の運針速度を変えない
【条件3】時計の運針速度を1.5倍速にする
そして、その結果を調べたところ、時計の運針速度と作業速度に正の相関が見られたといいます。つまり入力文字数が【条件3】>【条件2】>【条件1】の順で多く、それぞれ約8%(約400文字)の作業量の変化があったというのです。ちなみに質においては、運針速度にかかわらず、有意な差はなかったそうです。
また、時計の運針速度の変化に気づいても気づかなくても作業効率に変化はなく、また疲労度やリラックス度についても変化はなかったといいます。運針速度を変えるだけで、クオリティーを下げずに作業が早くなるというのは、とても魅力的な話ではないでしょうか。