(1)健康長寿のために正しい呼吸法を身に付ける

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 しかも、ミトコンドリア内にはアポトーシス(細胞死)を促す物質(チトクロームC)が蓄えられている。万一、がん化などを察知すれば自死して異常な細胞を除去する。こうした機能が低下すれば異常細胞が居座り続け、そこから炎症性サイトカインなどが放出されて慢性炎症が全身を覆わないとも限らない。

「ミトコンドリアの劣化は、『命の回数券』と呼ばれ細胞寿命の決定因子のひとつであるテロメアにも影響を与えます。遺伝情報が刻まれたDNAの両端のほつれを防ぐキャップの働きもするテロメアは、細胞分裂のたびに自らを短くすることで染色体機能を正常に保つ。その劣化はテロメアの不必要な短縮だけでなく、活性酸素やフリーラジカルの大量発生を招き、細胞寿命の短縮につながります」

 逆にいえば、ミトコンドリアが正しく機能して細胞呼吸が正しく行えればテロメアが長持ちして細胞寿命が長くなる。それは健康長寿にもつながる。しかし、これには酸欠という弱点がある。例えば細胞のなかでも最もエネルギー消費量が大きい脳細胞は5分程度酸素供給が中断すると細胞が壊死する。

「だからこそ、しっかりした肺呼吸(外呼吸)による効率の良い酸素運搬が必要なのです」

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