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天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

コロナ禍で運動量が激減していたら「腹式呼吸」で心臓を守る

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 心臓にとって適度な運動が有益であることはよく知られています。

 今年2月にも、デンマークの研究で「運動によって突然死のリスクを低くできる」と報告されています。1週間の総エネルギー消費量に基づいて、身体活動が中程度(1週間当たりの運動量<MET・時>が16・1~32)の人は、座りがちな人(同7未満)と比べて心筋梗塞後の突然死リスクが33%低く、身体活動が高度(同32超)の人は同じく45%も低下していました。

 厚労省の「健康づくりのための身体基準」によると、60分の普通歩行、または30分の軽いジョギングが「3・0MET」とされています。これを1週間続けた場合は「21・0MET」になり、紹介した研究における中程度の身体活動の範囲に該当します。やはり、適度な運動は心臓病の予防効果があるのです。

 心臓にトラブルを抱えている人はもちろん、発症前で生活習慣病がある段階の患者さんに対する予防においても適度な運動は大切ですが、長引くコロナ禍で外出が減り、運動量が激減している人も多いでしょう。そんな状況下でおすすめしたいのが「呼吸法」です。

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