著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

首相ゼロが開成高唯一の悩み…“群れたがる”御三家の連帯感

公開日: 更新日:

「一昨年9月、永霞会(永田町・霞が関開成会)なるOB組織が発足。表向きは開成出身の官僚や政治家の親睦を図るためですが、岸田首相実現を目指し、全面的にバックアップしようというのが本当の目的です。ここにきて、メンバーたちはますます意気軒昂になっているようです」(開成会幹部)

■希望の星は岸田政調会長

 初の開成出身の首相誕生ということになれば、同校の名門校としての地位にさらに箔がつくのは必至。それにしても、なぜ開成はここまで台頭したのだろうか。1950年代から東大合格者数ベスト10の常連だった麻布と比較すると、だいぶ出遅れていた。

「あそこが躍進したのは、高校でも生徒を募集するようになったのがきっかけ」と、どこか口惜しそうに語るのは、今や開成から大きく後れをとった麻布の元教諭。在職中は開成や武蔵の教諭とも情報交換しており、御三家の動向には詳しい。

 開成は50年代まで中学で募集する300人(1学年)のみで、高校での募集はしていなかった。ところが60年度になると、経営方針を転換。高校でも50人を募集。74年度からは100人を募集するようになった。一方、麻布(1学年定員300人)と武蔵(同175人)は高校からの募集は行っていない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?