忘年会で予定になかった自己紹介を求められたら? 元コント集団「ザ・ニュースペーパー」が解決!
今年も忘年会シーズンが到来した。同僚や取引先との年末の挨拶、久々に顔を合わせる親戚の集まりを億劫に感じる人も多いかもしれないが、そんな集まりの場で気の利いた一言が話せたら一目置かれるだろう。そこで、新刊『すぐ使える!おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える 56の絶対ウケる法則』(日本実業出版社)の著者で、元「ザ・ニュースペーパー」のメンバーでお笑い芸人・話し方講師の桑山元さんに、シチュエーション別にその場を乗り切れる会話のコツを聞いた。
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◆(悩み1)忘年会や新年会で予定になかった自己紹介をむちゃぶりされた。大勢の中、他の人と差別化するためにどんなはなしをするといい?
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なんかやたら自己紹介を振るのが好きな人っていますよね~。振ってる方に悪意がないことはわかってるんだけど、振られた方はたまったもんじゃない。
こんな時にお勧めなのは「ちょっとした失敗話」です。みんな他人の自慢話はお金をもらっても聞きたくないけど、他人の失敗話はお金を払ってでも聞きたいもの。そういえば落語でも粗忽者(そそっかしい人)の失敗話や偉い人の失敗話など例をあげたらキリがありませんよね。
自分の失敗話の良いところは、誰も傷つけないところです。しかも失敗話自体がストーリーになっているので、聞きやすく覚えていてくれやすいのです。
よく異業種交流会などで名刺交換しても、後で名刺を見返しても相手のことを全然覚えていないことってありますよね。それは「今やっている仕事」「役職」など情報の羅列を伝えてくるからなんです。断片的な情報って覚えにくいものなんです。ほら、学生時代も暗記科目って苦労しませんでした?
一方で半年前に見た映画やドラマ、アニメのストーリーはちゃんと覚えていたりしましたよね。ストーリーにすると覚えやすいし、覚えていてもらえやすいのです。みんなが名前や趣味、今年の出来事や来年の抱負といった情報を紹介してくる中で、ストーリー、しかもちょっと笑ってしまえるドジな失敗話をしたら、どうなると思いますか?
そう、その人の人柄も伝わるし、自己開示の役割もありますので好感を持ってもらいやすくなるのです。