「ガルガンチュア」クレムリンで受賞したロシア民謡歌手に癒やされる

公開日: 更新日:

 戦後の闇市からはじまり、作家や映画関係者など多くの文化人を魅了しながらにぎわってきた東京・新宿ゴールデン街。猥雑でありながら、浅薄な若造を受け入れない孤高の渋さがあった。それが今や、「誰でも歓迎」の優しい街に変わりつつある。だからこそゴールデン街らしい最高にカッコいい店に行っておきたい。いや、行くべきだ!

 まず攻めたいのがここ。ジャーナリストの立花隆氏がオープンし、作家の中上健次に愛された「ガルガンチュア」だ。立花氏から店を買い取り、店を切り盛りしているのはロシア民謡の歌い手であるタンコさんこと、石橋幸さん。毎週日曜日に生ライブをするほか、店番もこなしている。御年80歳! 年齢を感じさせない力強く、チャーミングな歌声でカウンターに居並ぶ客を魅了する。歌声喫茶でロシア民謡を歌っていた世代はもちろんのこと、20~30代のタンコさんファンもちらほら。

「ロシア民謡などわからん」という人も心配なし。タンコさんが歌の前に明るく楽しく教えてくれる。まるで一人芝居のように豊かな表情や歌唱表現に、誰もが引き込まれてしまうはずだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853