著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

女子体操・宮田笙子選手の飲酒・喫煙問題…パリ五輪辞退がスッキリしない理由

公開日: 更新日:

 そこで、オリンピック出場を辞退させた日本体操協会の処分が厳しいのではないかといった記事やコメントを目にします。しかし、現在明らかになっている事情や報道では、あくまでも宮田選手自らオリンピックの出場を辞退したに過ぎず、同協会の処分によるものではありません。では、今回の宮田選手の行為が出場辞退をしなければならない行為に当たるか否かですが、「日本代表選手・役員の行動規範」は、違法行為を行わないという定めに加え、20歳以上であっても日本代表チームとしての活動の場所における飲酒や喫煙を禁止しています。

 もっとも、行動規範に違反した場合に具体的にどのような処分を受けることになるのかの定めが置かれていません。そこがポイントだと思います。今回の騒動を踏まえ、どの行動規範に違反すれば、どのような処分を受けることになるのか、違反の程度と処分の重さが均衡するような改正をしていくことが、二度と同じような問題を招かない手だてになるのではないでしょうか。

【連載】「表と裏」の法律知識

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (34)「一生に一度、1億円稼ぐには?」と渥美清さんに聞いたら「バカだね」と説教された会員限定記事

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    原英莉花は米ツアー最終予選会に臨めるか…イケメンキャディーとの破局がプレーに影響も

  4. 4

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  5. 5

    石丸伸二さんについて、あたしの頭の整理がついたので、述べさせてもらう。

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 7

    宮田笙子の喫煙を以前から把握か?体操協会に向けられる疑惑の目…“過去にも厳重注意”の証言

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 10

    嵐"25周年ライブ"めぐる日テレvsTBSの攻防…二宮和也「うん…やるんじゃない」がキッカケに