小池知事は今年も朝鮮人虐殺への追悼文出さず…式典主催者が怒りの異議申し立て
神宮球場で行われたプロ野球の始球式で左膝関節を剥離骨折した東京都の小池百合子知事。全治2カ月と診断され、リモートや電話で公務を行っていたが、19日、約2週間ぶりに車いすに乗って登庁した。
車いすを押されながら笑顔で都庁内に入ってきた小池氏だが、待ち受けていた報道陣からはこの時期、毎年のように繰り返される“あの質問”が投げかけられた。
関東大震災の際に虐殺された朝鮮人らを悼む9月1日の式典に今年も追悼文を出さないのか、である。
「小池知事は知事就任の翌年から、関東大震災時の虐殺犠牲者を含む朝鮮人の追悼式典に追悼文を出していません。その理由として、同日に行われる震災犠牲者の大法要で『極度の混乱の中で犠牲になられたすべての方々に哀悼の意を表す』と述べています」(都政担当記者)
1974年の美濃部都知事時代から2016年まで歴代の知事らが出してきた朝鮮人虐殺犠牲者に対する追悼文──。小池都政に変わって最初の1年目こそ出したものの、その後は出していない。これについて「いかがなものか」と、式典の実行委員長で弁護士の宮川泰彦氏は異議を唱える。