どうする? 野党候補一本化「競合88選挙区」…立憲・野田新代表「最初にして最大の試練」
「共産と立憲の競合区をつぶさに見ると、枝野さんの埼玉、野田さんの千葉、泉さんの京都と代表候補の地元に集中しています。誰が新代表になっても取引材料にする共産の思惑が透ける。共産の主戦場は衆院比例ブロック。比例票の掘り起こしのため、地方の『1区』をある程度は譲り、共産だけが一方的に候補をおろす事態を避ければ、すみ分けには応じるというメッセージを感じます」
■「協力」は無理でも「調整」は可能
たとえ政党間の正式合意に基づく「選挙協力」はムリでも「調整」は可能との見立てだ。
「やはり理想は2009年の政権交代選挙の再現。共産は当時、全選挙区擁立の方針を転換させ、半数近くが共産の『空白区』に。正式な選挙協力を結んだわけではないが、共産は事実上、民主党政権の誕生をアシストしたようなものでした。“あうん”の心得を知るのは当時、民主党幹事長として選挙の陣頭指揮にあたった小沢一郎氏だけです」(前出の野党関係者)
他の野党との連携について野田氏は「誠意ある対話を続ける」と語ったが、誠意を持って対話すべき相手は党内にもいる。