文書作成における「数字の表記」「頭語と結語」「時候の挨拶」を知っておく
ビジネス文書編(8)
これまでに、一般的な「社内文書」と「社外文書」、社外文書の中でも特に儀礼性の高い縦書きの「社交文書」の、3種類のビジネス文書の基本構成を解説しました。
前回お伝えした縦書きの文書では、日付、発信者名、宛先は「後付け」として後ろに書き、文書番号は省略します。一般的な手紙の形式と同じと考えるとわかりやすいですね。
今回は、文書作成における数字の表記についてみていきましょう。
原則として、横書きの文書には「1、2、3」などの算用数字を、縦書きの文書には「一、二、三……、千、万、億」などの漢数字を用います。一般的なビジネス文書は横書きのため、基本的には算用数字を用いますが、いくつかの例外があります。それぞれ詳しくみていきましょう。
〇横書きの文書でも漢数字を用いる場合
1. 固有名詞
「四万十川」「八坂神社」「九州」「一郎」など、数字を含む固有名詞はそのまま漢数字を用います。