Overアラサーが20歳代の年下男性に愛される理由…彼らにとって「収入」は二の次だった

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コクハク

年上女性を求める年下男子の心理の変化

 アラサー以上の女性が年下男性を好む傾向は前からありましたが、最近顕著なのは、20代男性がアラサー以上の年上女性を好むようになっていること。
 中には20代男性に告白された40代女性もいます。彼女たちが愛される理由は何なのか、聞いてきました。

【内藤みかのあたらしいのがお好き】

 ここ2、3年、特に、年上の女性を求める年下男性が急増しているのを感じます。これにはコロナ禍が大きく影響していると思われます。

 今までは合コンなど、グループ交際を経てカップルになるケースが多かったのです。共通の友人も含め賑やかに過ごしていたし、同年代のお相手がほとんどでした。

 しかしコロナが明けたと言われていても、大人数で集まる機会は、以前ほど戻っていません。大勢よりも、信頼できる少数でのみ集まる楽しみ方に変化しています。

 明るくはしゃぐ交際よりも、しっとり静かな交際を求める人も増え、年上女性の需要が高まってきたのでしょう。

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今どきの年下男子が求める年上女性像とは
 少し前までなら、年下男子が年上女性を求める理由は、女性の「収入」にありました。自分は女性を養う余裕もないので、仕事をしてバリバリ稼いでいる年上女性のほうが付き合いやすいと考えられていたのです。また、人生経験や女性の扱いについて教えてもらいたいという期待もありました。

 一部には、年上女性に奢ってもらいたいという甘えや、年上のお姉さんと遊びたいだけ、という考えの人もいますが、近ごろは「本気でかなり年上の女性が好き」と周囲に公言する男性も出てきています。

 その理由に、落ち着いた生活への憧れがあるようです。余計な絡みをしてこない女性と暮らし、仕事に没頭したり、読書やワインなどの知的な趣味をじっくり楽しみたいという男性は、年上女性に憧れを持つのです。

 もちろん、母性的な温かさを求めてもいます。特に厳しい家庭に育ったり、ひとり親家庭で育ったりして親からの愛情が不足していると感じる男性は、年上の女性に育てられたり守られたりしたいという願望をかなり強く持っています。

「自分を決して否定せず、常に温かく包み込んでもらいたい」と望む男性が増殖しているのです。

「恋のスイッチ」が入るのは「趣味」とは限らない

 先日、20代の男性に「僕と付き合ってください」と告白された40代のA子さんも、いつも穏やかで、温かい微笑みを絶やさない、包容力のある女性です。

 同じ趣味サークルに所属していたのですが、次第に彼がすぐ隣にいることが多くなっていったそうで、彼のほうから接近してきたといいます。

 普段のA子さんは、バリバリ働いているわけでもありません。でも料理が趣味で、かなり手の込んだものも作ります。彼も料理が趣味だったので話が合ったわけですが、彼の恋愛スイッチが入ったポイントはそこではありませんでした。

ずっと一緒にいたいと思わせる
 交際が始まってからも、彼はA子さんに何か求めるわけではありませんでした。2人でただ黙って部屋で過ごすことも多く、A子さんは当初、「つまらないのかな?」と感じていたそうです。

 しかし彼は、この心地よさを貴重なものだと感じていたそうです。以前年下の女性と交際した時は、絶えずあれこれ話しかけられて疲れてしまったのだとか。

 A子さんは無理に話題を探して話しかけるようなタイプではありません。彼が何も言ってこない時は、ソファで静かに本を読んだり、または料理を作っていたりと、自分なりに過ごしていました。彼はそういうA子さんだからこそ好きになったのです。

 結婚するとなると何十年も一緒にいるわけですから、話すテンポやタイミングが合うかは大切なポイントです。そして、それぞれが自立した生活を送りたいと望む年下男性が増えているため、あまり寄りかかってこない自立した大人の女性が望まれているのです。この需要はまだまだ続きそうです。

(内藤みか/作家)

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