マクドナルドは売上高・営業益とも過去最高を更新も…カリスマ不在でブランドを維持できるのか

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 日本マクドナルドHDの業績が好調だ。2024年12月期は全店売上高8291億円、営業利益480億円となり、売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。20年度の全店売上高5892億円との比較で1.4倍。近年は業績が伸び続けた。この間に店舗数は2900台を推移しており、著しく増えたわけではない。値上げで客単価が上昇しても客数が増え、既存店売上高の上昇が業績を牽引した。

■コロナ禍を追い風にしたが

「マクドナルドは以前からテイクアウトとドライブスルーが主体。コロナ禍では中食需要が拡大し、追い風に乗った。消費者が感染を避けて都市部から郊外に流れる中、郊外店の売り上げは大きく増えた」(飲食業界関係者)

 感染拡大が始まった20年度の既存店売上高は6.8%。その後も5%以上を維持している。コロナ禍では立地戦略の違いが一定の影響を及ぼした。牛丼業界の場合、20年度の前年比客数は都市部・駅前立地を得意とする吉野家が10%以上減少したのに対し、ロードサイド比率の高いすき家は5%減にとどまった。とはいえ消費行動がほぼ正常化した23年度以降もマクドナルドは増収増益が続いている。

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