未承認ED薬を売って書類送検される…「バリバリ」は本当に効くのか?80歳の店主を直撃
「飲むと元気になるよ」
「コレが一番効く」
「ガラッと変わるよ」
経営者の男性(80)はレジ横に勃起不全(ED)治療薬を並べ、支払いをする客にこう囁きかけて、売り上げを伸ばしていた。
未承認のED治療薬を販売したとして、アダルト商品販売会社を経営する「韮沢商事」代表の男性が12日、医薬品医療機器法違反の疑いで警視庁生活環境課に書類送検された。
手口はこうだ。中国から治療薬を仕入れ、東京・渋谷のアダルトショップで「バリバリ」の商品名で販売。もともと「オレンジパワー」という名前だったが、昨年7月、都から行政指導を受けたため、商品名を「バリバリ」に変えて売り続けていた。「客からの要望がある。売り上げが良くなるから」との理由で販売をやめず、指導に従わなかったことから、都が警視庁に情報提供し、捜査を進めていた。
「『バリバリ』にはED治療に効く医薬品成分『シルデナフィル』が含まれ、含有量が正規の治療薬(25ミリグラム)の5倍のものもあった。そもそも含有量は11~139ミリグラムとバラバラで、粗雑な工程で製造された可能性がある。副作用もあるので多量服用は危険。2022年9月ごろから1錠1200円ほどで8000錠以上を販売し、800万円以上売り上げていた。健康被害は報告されていません」(捜査事情通)