ドムドムフードサービス 藤崎忍社長<2>SHIBUYA109で雇われ店長、売り上げを2倍にした

公開日: 更新日:

 シフト表も知らなかった藤崎ではあったが、自分で線を引いて表を作成し、時間帯ごとに必要人員を割り出した。

 そして、2カ月後には勤務態度の思わしくない4人が退職し、残ったのは、日本人1人、中国人1人、韓国人3人だった。

「国籍は関係なく、ちゃんと仕事をしてくれる人を選んだ結果でした。やる気のある人も、やる気のない人に引きずられてしまう面があるので、人員を整えただけでも販売力がグンとつきました」

 こうした藤崎の手腕によって、5年で売り上げ倍増という結果をもたらす。

 仕事にやりがいを見いだした藤崎は、夫に寄り添うだけの人生を卒業して、「これからは仕事にも向き合う人生を歩もう」と決めたのだった。

 その頃には夫も徐々に回復し、2009年7月の都議選に向けて再起を図ろうとしていた。

 ところが、またしても試練が訪れる。

 5月末、夫が今度は脳梗塞を発症したのだ。左半身まひで歩行困難、言語障害の症状も出た。政治家の道が断たれた夫のショックは、計り知れないものがあった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した