ランクアップ 岩崎裕美子社長(1)自身の悩みから生まれた化粧品が大ヒット
ランクアップは、オリジナルブランド「マナラ」の開発・販売を行う化粧品メーカーだ。
肌荒れに悩み、さまざまな化粧品を試しても解決できずにいた岩崎が、「こうなったら、納得できる化粧品を自分で作るしかない」と起業した。
35歳当時の岩崎は、広告代理店の取締役本部長。毎日終電まで働くのが当たり前の超ブラック企業に勤務していた。
睡眠不足や不規則な生活の影響なのか、肌はボロボロ、カサカサ状態。
「10歳も老けて見られていました。5年ぶりにばったり会った友人が、私のことに気づかなかったほどですから」と、岩崎は語る。
「昔の肌はきれいだったのに、どうしてこんなになったのかしら」
化粧品の成分について勉強を始めると、驚くべき事実を知る。
毎日帰宅が遅かったため、手軽にメークを落とせるオイルクレンジングを愛用していた。
オイルクレンジングが洗浄力に優れているのは、台所用洗剤と同じ成分である石油系合成界面活性剤が多く含まれているからだったのだ。