地球の歩き方 新井邦弘社長(4)手描きの地図1枚を頼りにイラン入り

公開日: 更新日:

 海外放浪にすっかりハマった新井は、次にはヨーロッパに行く。

「古代ギリシャ史を専攻していたので、卒論を書く前に絶対ギリシャに行きたいと思ったのです」

 いまや大手総合旅行会社となったエイチ・アイ・エスも、当時は格安航空券の販売がメインのベンチャーで、店に訪れる客はバックパッカーばかりだった。

「ヨーロッパに行く一番安い航空券ということで、彼らに教えてもらったのが、パキスタン航空でした」

 新井はそこで、1年間のオープンチケットを入手した。

 ヨーロッパのほぼ全土を回った。

 当時のドイツは東西に分かれて、ベルリンは壁で仕切られていた。

 クロアチアやセルビアなどで構成するユーゴスラビア社会主義連邦共和国も存在していた時代だ。

 新井はモロッコなど北アフリカにも足を延ばした後、ローマ遺跡の宝庫であるトルコに1カ月以上滞在した。

 東西の交差点でもあるイスタンブールの安宿は、アジアからヨーロッパに向かうバックパッカーたちとの情報交換の場でもあった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方