自民もう1つの「裏金」…脱法スキームが現職閣僚に飛び火!新藤経済再生相ブチ切れ、小泉法相は錯乱
「『冗談ではない』と言いますよぉ!!」
驚いたのは、蓮舫の追及を受けた2閣僚のリアクションだ。「政治資金の隠蔽では」と問われた新藤氏は、手にした資料を答弁台上にバシッと叩きつけ、眉を吊り上げながら「あのぉー! 隠蔽とはどういうことですかぁ? 隠蔽されていると言われたら、『冗談ではない』と言いますよぉ!!」とブチ切れ。
小泉氏に至っては、追及されると両手を激しく動かしながら「(使途の)実態がある、あるんですよぉ」とこう訴えた。
「実態と合わせようとすれば、おっしゃるように(後援会の支出は)透明性が下がりますよね。(5万円未満の支出は)どこへ行くんだというジレンマが起こります。これはジレンマですよ、ジレンマ!」
ほぼ“錯乱”状態だった小泉氏は、5万円未満の使途を公開できないことを悔しがっているようだった。ただ、同じスキームを使い、3000万円の使途不明金を問題視された宮腰光寛元沖縄北方相(政界引退)は、指摘を受けて以降、収支報告書に5万円未満の支出を記載するよう改めていた。「ジレンマ」の解消はそう難しいことではない。
「いずれも使途を隠したい意図があったとしか思えず、事実上の裏金化を疑われても仕方ないでしょう。こうした手口は党内で蔓延しているのではないかと思ってしまいます」(政治資金に詳しい神戸学院大教授・上脇博之氏)
まだまだ、同じスキームに手を染めている議員がいるかもしれない。