60歳からの新NISA活用なら…隔月分配型の投資信託に注目したい
もう1つはコスト(信託報酬)が高めに設定されていること。これも合計リターンを確認すれば問題ない。合計リターンは、信託報酬を差し引いた後の利益だからだ。
たとえば「MHAM6資産バランスファンド」(六花選)の直近1年間の分配金は570円。その間に基準価額は881円上昇している。分配金と基準価額の上昇を合計した利回りは約15%となる。
「(年6%目標払出)のむラップ・ファンド(普通型)」も合計利回りが高い。安定的に100円を分配していて、過去1年の分配額は600円。その間に基準価額は961円上昇しているので、合計リターンは約17%となる。このファンドには「年3%目標払出」タイプもあって1回の分配金は50円と半分になるが、分配されなかった分は基準価額を押し上げるので、合計リターンは約17%で変わらない。
実際に投資する際にはもう少し長期の実績を見る必要もあるが、60歳以降の新NISA活用には、隔月分配型も候補となりそうだ。
(向山勇/ジャーナリスト)