自民・世耕弘成氏またまた“裏金ブーメラン”直撃! 野党時代に「政策活動費」にもツッコんでいた

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「二の矢」「三の矢」ではないが、自民党の世耕前参院幹事長は一体、何本の「ブーメラン」を持っているのだろう。使途公開の義務がなく、事実上の裏金と指摘される「政策活動費」でもブーメラン直撃だ。

 河井元法相の大規模買収事件や自民党派閥の裏金事件など「政治とカネ」の問題が明るみに出るたび、政策活動費の在り方が国会で取り沙汰されてきた。18日の参院予算委員会でも、野党議員が河井事件を引き合いに、「政策活動費は裏金にもなり得る」と指摘。岸田首相に「禁止するべきだと思う」「せめて使途の報告義務を設けるべきでは」と迫った。

 岸田首相は「(政策活動費は)党勢拡大等に使われるものであり、その中身が明らかになれば、個人のプライバシーや企業の営業秘密、政党の活動内容や方向性が他党や外国勢力に明らかになる」などとノラリクラリ。使途公開への明言を避けた。

 そんな岸田首相には、ぜひとも野党時代の世耕センセーを見習って欲しい。

 自民党が下野していた2010年、民主党政権の「政治とカネ」を徹底追及していたのが世耕氏だ。政治資金規正法の抜け穴や政治団体間の資金還流の問題などを取り上げ、それこそ“火の玉”になって是正に取り組んでいたものである。

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