著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

小林製薬(下)企業体質を変えなければ存続不可

公開日: 更新日:

 23年10月、米国のサプリメントメーカー、フォーカスコンシューマーヘルスケアを111億円で買収し子会社にした。フォーカスコンシューマー社はニンニクを使ったサプリメントのほか、生理用鎮痛剤、口唇ヘルペス対策薬など一般用医薬品を扱っている。

 サプリメントを経営の軸にして走り出したとたんに「紅麹」が健康被害を出した。

 小林製薬には4人の社外取締役がいる。日本のコーポレートガバナンスの第一人者として知られる伊藤邦雄・一橋大名誉教授、起業家でテレビ出演も多く政府の有識者会議でも委員を務める佐々木かをり・イー・ウーマン代表取締役、有泉池秋・元日銀政策委員会室企画役、片江善郎・元小松製作所常務執行役員。

 社外取締役への紅麹の健康被害の報告は臨時取締役会で自主回収を決めた3月22日が初めてだった。4人の社外取締役は外部の視点から意見を言う機会がなかったことになる。今後、外部の弁護士3人からなる「事実検証委員会」を立ち上げる。検証委の調査をもとに、取締役会で社外取締役も入って調査・検証を進め、原因究明と再発防止策をまとめる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末