吉村知事の肝いり「空飛ぶクルマ」商用運航“完全消滅”…大阪万博いよいよ見どころなし
昨年8月のイベントで「普通の人が自転車に乗るみたいに、空飛ぶクルマに乗ってぐるぐる回っているのを、万博でやります」とブチ上げたかと思えば、今年3月には自身のXで〈万博時には人を乗せて商用運行の実現を。できないとメディアは言うが、未来の道筋を作っていく。必ず実現させる〉と豪語。空の移動の“革命家”として、コトあるごとに「空飛ぶクルマ」の商用運航をあおりまくってきた。
それが一転、25日の定例会見ではトーンダウン。商用運航を熱心に発信してきたことを問われ、「まだ正式に(断念の)報告は受けていません」「現在、最終調整中だと聞いています」などと言い逃れ。「チャレンジを続けていくことが重要」と引っ込みがつかなくなっている様子だった。
目玉のひとつが消滅し、いよいよ万博には見どころがない。1970年の大阪博に続いて展示予定の「月の石」、20年以上前に南極で見つかった「火星の石」、動かない実物大ガンダム、巨大レーンの回転ずし、力士約200人が集まる大相撲、万博史上初のサウナ……。必死さはヒシヒシ伝わってくるが、どれもこれもインバウンドのウケ狙い。発想が貧困すぎる。