“裏金議員”丸川珠代氏が鞍替え出馬でナゾ釈明「自分で口座管理」→「資金の流れに気づけなかった」のいい加減
数百万~数千万円にも上る巨額なカネの流れについて、常識的に考えれば議員本人が知らないはずがないのだが、それはともかく、丸川氏の説明には不可解な点があるのは間違いない。裏金について丸川氏は2月1日、自民党本部で記者団にこう言っていたからだ。
「派閥からノルマ超過分は持ってこなくていいと言われた。資金は(自分の)口座で管理していた」
カネは自分の口座で管理していた、とハッキリ言っていたわけで、「気づくことができなかった」ではつじつまが合わない。
丸川氏の裏金は、派閥からキックバックされたカネをため込んでいた事案とは異なり、「中抜き」(売上のノルマ超過分を議員側が最初から派閥に入金せず留保)と呼ばれるケースだ。
元検事の郷原信郎弁護士(69)は、裏金について<「収支報告書に記載しない」との前提で議員側にわたったものであり、議員個人に帰属するもの。それは、政治家個人への違法寄附(政治資金規正法21条の2第1項違反)又は個人所得>と指摘した上で、丸川氏が「資金は(自分の)口座で管理していた」と説明したことに対し、<資金が個人に帰属するものと認識していたことを認めているに等しい>と断じていた。