著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「福沢重信」からの書簡には、「独白録」には天皇の重要事が欠落しているとの指摘が

公開日: 更新日:
石原莞爾と昭和天皇は先生と教え子の関係だったと「福沢書簡」は言うのだが…(C)共同通信社

「福沢重信」からの書簡(平成3年1月2日付、消印)をもとに記述を進めていく。

「昭和天皇独白録」は、天皇の直話に接した5人のうちの一人である寺崎英成のまとめた書である。これが東京裁判用か、それとも歴史への証言か、判断は分かれるのだが、それについて「福沢重信」は私見を述べてい…

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