内村鑑三が示した 政府に異を唱え、思想を以て戦争反対を貫こうとの構え
内村鑑三の退社の辞は、幸徳伝次郎や堺利彦とは少々異なった立場からの弁であった。
幸徳や堺は思想面からの退社であったが、内村は「萬朝報」が開戦やむなしに傾いていく事情は理解しつつも、情として自分は忍ぶことはできないと心情を吐露している。
自分が「萬朝報」紙に開戦反…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,081文字/全文1,221文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】